ピンキリ通信簿

ピンキリなモヤモヤを昇華するただの日記

雲のように風のように

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昨夜BS12で放映された「雲ように風のように」を見た。初回放送は30年ぶりとあったが、私が初めて見たのは1993年のGWだった。

まだ12歳だった私は、この世界観に衝撃を受けたのを忘れない。

その2年後の夏休みの自由研究は「宦官の作り方」。映画「ラストエンペラー」も雷に打たれたかのような作品だった。清朝に魅了され、故宮を夢見て、15歳の頃の夢は、北京に住むこと。

結局、北京に行くこともなく40歳になろうとしている。

雲のように風のように」を、27年ぶりに見て、私はあの当時本当に絵を描くのが好きで好きでたまらなくて、コリューンの絵も銀河の絵も、あの一度の放送で魅了され、書き続けていたことを思い出させてくれた。

中国各地から集められた少女たちの民族衣装も、今の私を作り上げた源であった。あの放送を見てから、図書館の民族衣装図鑑を読み漁り、あの貪欲な中学2年生時代は、無敵だった。

そして今、毎晩のように私は、百度の地図で北京の街をストリートビューしている。

そして眠りにつく。

夢の中で、北京に住みたかった15歳の私が北京を闊歩する。27年った今でも、この作品を偶然目にしたことで私の中のアイデンティティは存続している。このアニメーションの製作者全てに感謝をしたい。あの時、全く理解できなかった細かな演出が、40になって初めて理解できた。

コロナと子育てが落ち着いた時、RX1を持って北京に行きたい。

それが今の生きる希望かもしれない。